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ほら また
こっちを見いる 気をつけろ あいつらは君を見逃さない 君が苦痛の入り口に立つその瞬間を 人間には生まれる前から 小さな種が埋め込まれているんだ それがふと うごめきだす瞬間がある それは人間が生きていて 誰かを裏切ったり 疑ったり 傷つけたりする その先に君の欲しいものがある時だ たとえば君が彼に内緒で 身体を売ったり水割りを作ったり男に抱かれたり たとえば君がその金で ブランドの靴や鞄をかったり中絶をしたり たとえば中年が小学生の女の子を たとえばガキが退屈でホームレスを ・・わかるかい? 現実は人間に困難を与える 困難は人間に決断を迫る 決断は人間に真価を問う 見慣れている風景の価値を 人間は 本当はそういう時に一番綺麗な決断をするために 本当はそういう時に一瞬たりとも悪意に脅かされぬように 生きているんだ 悪意に流されてゆく身体に 快感が流れてゆくのは だからだ 罪悪をこれから背負う代わりに その対価としてやつが君に与えるんだ 生まれる前から植え付けられていた種が 君の心がぐちゃぐちゃになっていくことで 醜い芽を出し 君の心をどうしようもなく戻れなくしてしまって 腐臭のする花を咲かすんだ ほら見えるだろう 街を行くあの彼ら 彼女らの 胃袋に咲いて見えるあの花が あのSFに出てくるエイリアンや悪魔の顔のような花が これから君のお腹にも咲くかもしれないんだ ほら 気をつけろ また こっちを見ている 君の中の種がうごめく瞬間を やつらは見逃さない ここは精神のスラム ここから出るには 逃げ出すじゃない 立ち向かい越えること 出口は最も苦しい死地の向こうにある 気をつけろよ 僕の名はmelancholic_loser 覚えておいておくれ また会おう
by melancholic_loser
| 2006-01-13 03:07
| 愛ナキ暮ラシ
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